ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会(RRI)と、インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)は、IoT による製造ビジネス変革の実現を目的とする活動の推進で連携する合意文書(MoU)に調印した。RRIとIVIは、日本の製造業向けIoTに関する国内の中核拠点として相互連携を深め、製造業のデジタル化の先にあるスマートな製造業のあるべき姿の実現のための取組みを積極的に進めていく。
連携内容は、①ユースケースの創出、共有および活用の促進、②IoT による製造ビジネス変革の社会実装、③研究交流及び人材交流、会員間交流の促進、人材育成の相互支援など相互協力を推進する。
RRIは「IVI と RRI は、製造業における IoTを推進する国内では最大規模の2つの団体であり、両者が連携することで、国内のみならず、海外に対しても大きなインパクトがあると予想しています。グローバル社会におけるデータ連携の在り方についても、IVI との連携協力による展開の効果を期待しています」(大平竜也RRI事務局長)とし、IVIは「日本の製造業は、自動化による生産性の向上に加えて、“つながる化”によるマーケットの拡大が必要です。
企業の垣根を越えて、さらには業種、業界を超えたつながる化の実現のためには、標準化だけではなく、中小製造業の保護の観点から制度にも踏み込んだ議論が必要です。我が国を代表する団体である RRIとの提携によって、スマートな製造業のためのオールジャパンの取り組みが加速することを期待しています。
また、製造業のデジタル化、つながる化のためのメソッドである「スマートシンキング」や、製造業のデータ連携基盤(CIOF)の推進についても、RRI との連携により、新たな展開があると期待しています」(西岡 靖之理事長)としている。