JEMAは、2021年度の重点方針を策定し、「①エネルギー・環境戦略推進による持続可能な社会の実現」「②次世代技術・イノベーションによる新市場創出」「③グローバル市場拡大に向けた技術基盤強化と国際標準化の推進」を進めていくとした。
「エネルギー・環境戦略推進による持続可能な社会の実現」は、政府が策定した2050年カーボンニュートラル実現に向け、発電設備、送電設備などの電力インフラ機器から産業用機器、家電製品などの電力需要家側の機器まで幅広い製品群を取り扱っている工業会として積極的に取り組む。
具体的には、「再生可能エネルギーの最大限導入と低コスト化」「火力発電の脱炭素技術の開発」「原子力発電の再稼働・新増設リプレースのための技術・人材の継承」などを進める。また企業の取組み努力や将来性にスポットを当てた企業価値の可視化と市場創出のサポートに向け、環境価値の評価基準の整備を行うとした。
「次世代技術・イノベーションによる新市場創出」では、デジタルデータ活用による新たな付加価値の創出や、製品群の横串活動および国際標準化の事業推進のための新部門を設置して活動を強化。多様化するエネルギーサービスに対応するためのシステム規格や、SDGsの社会的課題を解決するための基盤技術等の新分野への対応を推進。
需給調整市場開始に伴うバーチャルパワープラント(VPP)の環境整備、市場拡大のためのインセンティブ創出を伴う需給一体型エネルギーサービスの構築や分散型電源システム連携の構築、データ利活用、HEMSの推進等に取り組む。
「グローバル市場拡大に向けた技術基盤強化と国際標準化の推進」は、スマート家電やスマートホーム、スマートマニュファクチャリングの国際標準化活動を継続する。
また、2022年1月26日から28日にIoT関連製品、AI等の最先端技術を展示するオートメーションと計測の先端技術の総合展示会「IIFES」を開催するとした。