安川電機は、装置や産業用ロボットなどで構成された“セル”の様々なデータを高速かつリアル タイム、そして時系列に同期し、統合的に制御する「YRM-X(テン)コントローラを業界初めて開発し、6月9日から販売を開始した。価格はオープン。
様々なものづくりの現場では、IoTやAI を活用した生産効率や品質の向上、トレーサビリティーの確保など、スマート工場の進化に向けた取組みが加速しているが、その活動の基本となるのが、生産設備の稼働状況(データ)の把握である。設備の生産効率を向上させるためには、セルを構成する様々な機器などからバラバラにデータを集めるのではなく、統合的かつ時系列に収集し、精度の高いデータを基に分析して結果を生産設備にフィードバックする必要がある。
YRM-Xコントローラは、時系列に同期されたデータの収集・解析を一括して行えるソフトウェアツール「YASKAWA Cockpit(コックピット)」を連携させることで、高速かつリアルタイムに分析したデータのフィードバックを実現できる。
同社は2017年に、これまでの自動化ソリューションにデジタルデータのマネージメントを加えた新たなソリューションコンセプト「3i-Mechatronics(アイ キューブ メカトロニクス)」を提唱し、そのコンセプトの実現に向けた製品の開発を進めている。