ハイウィン(神戸市中央区)は、神戸市西区のサイエンスパークに新本社工場を建設する。5月31日に起工式を行っており、2022年5月の完成を予定している。
新本社工場は、総敷地面積約2万4650㎡、一部3階建て延床面積約1万4500㎡の規模。
BCP(事業継続計画)を考慮し、震度7でも継続運用が可能な耐震基準で設計。床の耐荷重と厚さを通常の2倍以上にし、建物本体の構造とは独立させ揺れによる影響の抑制を図り、精密部品を取扱う万全の体制を整えている。また、ショールームも併設しお客様との新たな接点となる施設を目指している。総投資額は100億円を予定。
同社グローバル本社卓永財総裁は「新工場が稼働することで年間300億円以上の サービスが提供でき、日本国内の製造産業のさらなる発展に貢献する体制が整う。日本に基盤を持つこと に大きな意味がある」と述べ、グローバル本社卓文恒会長は「当社は世界的に半導体前工程製造装置メーカーのトップサプライヤーとして座標ロボットの着実な実績を上げてきた。将来、日本の半導体業界にも貢献できると確信している。短納期、少量多品種という市場のニーズに応えるだけではなく、さまざまな業界のお客様にトータルソリューションを提供し、お客様がより高い付加価値を創造できるように努め たい」と決意を示している。
台湾に本社を置く同社は1989年創業。「HIWIN」のブランドで自動化機器等のユニット製品、座標ロボット、産業用ロボットなどをはじめ、リニアガイドウェイやボールねじなどの直動機器の生産も手掛ける。
日本では1999年に日本法人を設立し、20 年以上に渡りビジネス展開しているが、新工場建設で供給体制のさらなる向上と需要に十分対応できる体制構築の推進に取り組む。