河村電器産業(愛知県瀬戸市、水野一隆取締役社長)は、沖縄など塩害地域に必要な防さび性能を向上させた集合住宅用分電盤「ちむ盤」を発売した。
これは、海岸沿いの地域での防さび性能を高めるため、端面処理を施している。塗料がのりにくい端面も、カドを板金処理し、さらに端面カドに塗料がのりやすい電着塗装を採用することで、よりさびにくくしている。
同社では、分電盤を板金抜き、穴加工、組み立て、塗装の順番で作成、工場一貫で製造している。全ての加工の後に塗装されるため、塗装がのらない箇所がなく、さびに強くなっている。
また、ボックスの背面に取付穴と配線用開口が開いており、施工時間の短縮につながる。軽量化により、配線スペースが拡大し、作業性も向上。
従来から要望が多かった共用盤・非常用盤・統合盤などの特注仕様を品番化し、選択可能となった。