横河ソリューションサービスなど8社は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が取り組む「戦略的省エネルギー技術革新プログラム/テーマ設定型事業者連携スキーム」の一環として、現在のバッチ式製造法に替わり、連続合成法とバッチ式製造法を組み合わせたバッチ連続生産方式を採用した再構成可能なモジュール型の医薬品製造設備「iFactory」(アイファクトリー)の開発に取り組んでいる。
開発を進めている生産方式では、従来の主要な方式に比べ約8割のエ ネルギー削減が見込めることを確認。また、廃棄物では従来比3割~4割の削減を見込めることがわかった。 今後はプロトタイプの製作と実証を進め、日本の医薬品製造における省エネルギー化・生産と資源の効率化に貢献する生産設備の構築と実用化を目指す。
医薬品の国内市場規模は2015年で11・5兆円となっており、30年までに25・7兆円の市場に成長すると予測されている。医薬品に使用される高機能化学品の多くは、国内外を問わずバッチ式製造法により製造されているが、生産に伴い発生する廃棄物量やCO2量の削減と、「必要なモノを必要な時に必要な量だけ」つくる「オンデマンド生産」への適応が課題となっている。
NEDOでは18年~22年度までの予定で、事業予算15・5億円の「iFactory」の開発を開始している。
今後は、プロトタイプの製作と実用化を進めるとともに、普及にあたっては試作のモジュール、分析装置、制御システムなどを産総研つくば中央第5事業所に展示し、 企業関係者を中心に希望者向けの公開を行っていく予定。
参加会社は、高砂ケミカル、田辺三菱製薬、コニカミノルタケミカル、横河ソリューションサービス、テックプロジェクトサービス、大成建設、島津製作所、三菱化工機。
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