ロボコム・アンド・エフエイコムは、福島県南相馬市に「ロボコム・アンド・エフエイコム南相馬工場」を開設した。最先端のデジタル技術を駆使したデジタルファクトリーで、受注から設計、製造までの一連のサイクルでのデータ活用と自動化生産、再生可能エネルギーと徹底したエネルギーマネジメントによるカーボンニュートラルの実現、サイバー攻撃を防ぐ堅牢な産業セキュリティを備え、いわゆる製造業DXとスマートファクトリーを具現化した工場となっている。
同工場で主に生産するのは、ロボットシステムを構成するための大物・中小物の特注部品と、特定の作業のロボットシステムをモジュール化した半製品パッケージ。いずれもロボットシステムを設計・構築するロボットシステムインテグレーター(ロボットSIer)向けが中心で、前者はそれぞれのロボットSIerが独自に外部に発注していたところを、ロボットシステムの専門家である同社がそれをサポートすることで業務負担を減らす。後者は、同社がロボットシステムを半製品化して提供することで、ロボットSIerがイチから設計して調達、製造する必要がなくなり、工数と納期を削減することができるという。
また同工場ではロボット技術者の育成・研修も行う予定で、敷地内には研修所も備えている。
天野眞也代表取締役社長は「ロボットSIerを後方支援するとともに、かっこいい工場として業界を魅力あるものにしていくことで、日本を再び元気にする起点となりたい」とし、飯野英城代表取締役は「技術は積極的にオープンし、中小製造業も含めたモデル工場を目指す」としている。