オムロンは、同社野洲事業所(滋賀県野洲市)の半導体・MEMS工場、およびMEMS製品開発事業を、ミネベアミツミの子会社、ミツミ電機(東京都多摩市)に2021年10月1日で譲渡する。
野洲事業所は、MEMS技術、CMOS技術、アナログIC技術の3つの技術を融合し、主にオムロンのヘルスケア事業や電子部品事業に供給し、圧力センサーやフローセンサー、サーマルセンサーなどを開発・製造している。とくに、アナログICの生産可能な8インチ半導体前工程を有していることから、ミツミ電機ではそのプロセス、保有技術、規模、オペレーターのスキル等の点で今後のアナログ半導体事業の競争力強化のために必要不可欠と判断した。
また、MEMS製品の設計技術と周辺技術も、ミツミ電機のMEMSセンサー製品技術との融合で、新製品開発によるラインナップ増強、既存製品の高性能化、機能追加等のシナジー効果が大きく見込めるとして、譲渡した。
オムロンは新たに新会社設立して野洲事業所の事業を会社分割により承継し、新会社の全株式をミツミ電機に売却する。