ターク・ジャパン(東京都千代田区)はHMIシリーズに、食品・飲料製造工程の衛生的な必要要件に準拠した堅牢な「TX700FBシリーズ」と、設置用ボックスが不要な「TXF700シリーズ」の2機種を発売した。
TX700FBシリーズは、食品や飲料の製造プロセスで求められる衛生的な設計要件(DIN EN1672-2、EHEDG/FDA21 CFR 177・2006)に準拠した設計で、HMIの正面に酸性や化学薬品に耐性をもつステンレス鋼とガラスパネルを採用。保護構造IP69に対応し、最高80℃の温水による洗浄が可能。
また、TCODESYS PLC機能を搭載し、本体の背面に搭載可能なI/O拡張モジュールによる直接I/O制御のほか、産業用ネットワーク(PROFINET, EtherNet/IP、 Modbus-TCP、 Modbus-RTU, CANopen)のマスタ機能によるリモートI/Oの制御も可能。
さらに、製造工程のセンサやアクチュエータを制御しながら、生産管理に必要なデータやメンテナンス情報だけをOPC-UAやMQTTで管理用サーバへ送信するパラレル通信にも対応。
一方、TXF700シリーズは、固定用ブラケットを使用して作業者が操作するのに最適な場所に固定が可能。また、上位コントローラと接続した操作表示パネルとしてだけでなく、必要に応じてIIoTゲートウェイ、またはエッジコントローラーとしてMQTTやOPC UAをサポートできる。さらに、電源供給にPoEを採用し、省配線・省工数を実現している。
しかも、同社のHPから無料でダウンロード可能な「TX VisuPro」により、革新的でユーザーフレンドリーなグラフィカルユーザーインターフェイスを作成できる。TX VisuProアプリケーションは、最大8つの同じ、または異なるは異なるコントローラと同時に通信でき、ジェスチャ制御、スケジューラ、Javaスクリプティング、IPカメラ、電子メール、動作記録などを素早く、直感的に生成できる。これにより、機械やプラントの生産状況の表示システムとして最適な役割を果たす。