経済産業省が事務局を務める製・配・販連携協議会は、サプライチェーン全体の最適化に向け、メーカー(製)、卸(配)、小売(販)各層の協力の下、優れた取り組みを表彰する「サプライチェーン イノベーション大賞 2021」を発表した。大賞はスギ薬局、ライオン、PALTACによる「オープンな製・配・販の連携で実現した在庫の適正化・返品削減に関する取り組み」が受賞した。
3社がオープンに連携をとり、日々の現場とそこで得たデータを情報共有し、需要予測から先手を打って対応。製品の発売準備、発売・拡大、縮小・終売のそれぞれのフェーズで情報共有を大幅に前倒しして計画を実行。販促物の工夫と設置率向上で売上拡大と在庫適正化を行い、メーカーの廃盤情報の早期情報共有で返品率の削減につなげた。
2021年度はさらに5社を加えて企業の枠を超えてプロジェクト化している。
優秀賞は、キユーピー、日本アクセス、ヤオコーの3件が選ばれた。