経済産業省と総務省がまとめた「2020年工業統計調査」によると、2020年6月1日時点の従業者4人以上の事業所(工場・製造所など)は18万1299事業所あり、そこで働く従業者数は769万7536人、2019年の製造品出荷額等は322兆1260億円となった。事業所数・従業者数・製品出荷額ともに右肩上がりを続けていたが、コロナ禍の影響で前年比マイナスとなった。
事業所数で最も多いのは、金属製品製造業の2万5024事業所(前年比189カ所減)。次いで食料品製造業2万3542事業所(898カ所減)、生産用機械器具製造業1万8212事業所(234カ所減)、プラスチック製品製造業1万2084事業所(177カ所減)と続く。いずれも前年からマイナスとなったが、コロナ禍での消毒用アルコール等の医薬品需要が増えた化学工業(23カ所増)、石油製品・石炭製品製造業(1カ所増)はプラスとなった。
従業者数は、食料品製造業113万2189人(1万3726人減)が最も多く、次いで輸送用機械器具製造業106万3373人(2万9994人増)となっている。
製造品出荷額等は、輸送用機械器具製造業67兆9692億円(2兆1214億30円減)が最も多く、次いで食料品製造業(29兆7716億円)となった。