ASPINA(シナノケンシ)は、協働ロボット向け電動3爪ロボットハンド「ARHシリーズ」について、エアーアタッチメントや固定爪、平行リンク爪、幅広爪などオプションの交換爪の発売を開始した。
同社は2019年に電動ロボットハンドを発売開始。3本爪とすることで不定形ワークや玉、円筒といった難しいワークもつかむ・把持可能となっている。今回オプションとして5種類の新形状の爪を発売開始し、対応ワークの幅と種類、対応アプリケーションを拡充させた。
エアーアタッチメントは、同ハンドの中空構造を生かし、本体を貫通して実装可能。爪とエアーの機能を組み合わせることで、エアー吸引したワークを爪で把持する使い方や、把持搬送とエアブローを同時に行うなどが可能になる。個包装の箱や袋物などに適している。
2つ爪把持の固定爪は、標準の3本爪から2本爪に変更可能。角形ペットボトルなど角形形状のワーク把持に適しいている。幅広爪は、1回の把持で複数のワークをつかむ場合や不定形ワークに適している。樹脂ペレットや金属片、千切りキャベツのようなものを一度に掴むような用途に適合する。
平行リンク爪は、標準の3本爪は円弧移動する動きだが、爪接触面が平行移動する動きに切り替えることができる。ワークと接触する面が一定になり、標準爪よりも円筒部品や円形のものへの把持安定感が向上しており、ピックアンドプレースのような用途に最適となっている。
先端交換爪は、3本爪の先端だけ交換できるもので、頻繁に段取り作業が必要となるようなケースに適している。爪の交換はマグネットとねじ固定方式があり、素早い爪交換が可能となっている。