ヒロセ電機は、NTTが研究開発し普及を進めた「プッシュプル締結方式を採用したフィジカルコンタクト接続による光ファイバコネクタ」について、同コネクタが「IEEEマイルストーン」に認定されたことを受け、開発に大きく貢献した企業としてNTTから感謝状と記念品が贈呈された。
「IEEEマイルストーン」は、電気・電子・情報・通信分野における画期的な技術革新の中で、開発から25年以上にわたり国際的に高い評価を受け、社会や産業の発展に貢献してきた歴史的業績を称える表彰制度として1983年に設立されたもの。
「プッシュプル締結方式を採用したフィジカルコンタクト接続による光ファイバコネクタ」は、光ファイバ同士を確実に接触させ空気層による光の反射を防止する技術で。これをベースにプッシュプル締結方式を採用することにより、安定した接続損失の実現に成功。従来のねじ締結方式に比べ、約4倍の高密度実装が可能となった。またハウジングはプラスチック成型できるため大幅なコスト削減も実現した。国際規格(IEC 61755-3-1、IEC 61755-3-31、IEC 61755-3-32)として標準化され、現在も光ファイバネットワークで広く使われている。