IFR(国際ロボット連盟)は、ファナックが累計で75万台の産業用ロボットの生産に到達したことを明らかにした。
同社は1974年にロボット第1号を開発して自社に導入し、1977年に「ROBOT-MODEL 1」の量産を開始して世界中に販売を開始。2015年に40万台、2017年に50万台ときて、2021年に75万台に到達した。
現在、ファナックは高度に自動化された日本の生産拠点で毎月約8000台の産業用ロボットを生産し、最大の月あたり生産能力は最大1万1000台。最大の顧客は自動車メーカーとそのサプライヤーで、電子機器や食品、製薬、医療など業界問わず幅広く使われている。
ファナックヨーロッパの社長兼最高経営責任者の丹沢真一氏は「ファナックのヨーロッパにおけるロボットの全体的な受注は、過去1年間でわずかに増加しただけだが、過去数か月の売上高は過去最高を記録している」とし、ヨーロッパで販売・サービスネットワークを拡大している。過去4年間だけでもヨーロッパ全土の新しい施設に1億2000万ユーロ以上を投資し、今後3年間でさらに1億ユーロを投資する予定となっている。
また丹沢氏は「ファナックロボットは、ロボット化のトレンドがさらに拡大し、ファナックが自社工場で行うように、顧客が製造工場を自動化し、コストを節約するのに役立つと確信している。これらの取り組みにおいて、お客様をサポートするために必要なすべてのことを行っていく」と話している。