横河電機は、月での商業活動をはじめとした産業化を視野に入れた取り組みを行う「月面産業ビジョン協議会」に参画し、政学産からなるメンバーとともに月面産業ビジョンの策定と提言をまとめ、政府に提出した。
宇宙ビジネス、商業月利用への期待が高まる中、同社は長期経営構想において、宇宙を探索領域の一つとして位置づけ、将来における月面での事業機会化を進めている。
同社は電力、電圧、電流、光、圧力などの物理量を高精度に測定する機器の製品力、高性能でネットワーク化した高度なセンシング技術などで、幅広い産業向けにプラントの生産設備の制御、運転監視を行う分散形制御システムを提供。さらに、IIoT(産業用 IoT)やAI、ビッグデータなどの最新のデジタル技術とドメイン知識を活用し、オペレーションを最適化する知見も深めている。
これらの強みを宇宙という極限環境にも応用させていくとともに、空気、水、食料、電力をはじめ、全てのハビタブル(生活、経済)資源が最も限られる宇宙において、地産地消型の省資源技術、サーキュラー・エコノミーを実現する完全リサイクル等の仕組みも探る。
将来的にあらゆる産業が宇宙に広がっていくことが見込まれる中、国際的に競争力のある産業基盤の構築を目標に、月面産業ビジョン協議会の政学産のメンバーとの連携を強めていく。