横河電機は、コンビナートにおけるカーボンニュートラルの実現に向けて、千葉県市原市五井地区の異業種の複数の事業所の協力を得て産業間連携調査を開始した。
複数の事業所のエネルギーバランスや排出される二酸化炭素(CO2)の回収・再利用について現状調査を行い、産業間連携によるカーボンリサイクル事業の実現の可能性を探るもの。
この調査は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の受託事業として行われるもので、2021年7月から同地区およびその周辺地域の異業種の事業所群の協力を得て、コンビナート全体の物質とエネルギーの有効利用、CO2回収・有価物転換、水素マネジメントの3つを軸に調査する。
調査は、横河ソリューションサービス、英・KBCアドバンスドテクノロジジーズなど同社グループのノウハウを結集して取り組む。
具体的には、国内外の様々なコンビナートの製造領域で培ってきたプロセス知識、 単独事業所のプロセス改善やエネルギー効率改善および異業種連携に関するコンサルティ ングノウハウ、地域レベルでの需給制御を可能にするバーチャル・パワー・プラント技術、需給に応じた最適制御を可能とする地域エネルギー・マネジメント・システム、最適な生産計画の実行を支援するシミュレーション技術などを活用する。