IDECは、安全スイッチ「HS1T 形」と「 HS5シリーズ」用のスライドハンドル形アクチュエータと、HS1T 用の可動アクチュエータを発売開始した。
安全スイッチは工作機械の正面扉や産業用ロボット周囲の安全柵の扉部分などに取り付けることで扉の開閉検出を行って作業者の安全を確保する製品で、自動化需要の高まりやロボット導入の広がりに応じてニーズが広がっている。
同社はロック強度5000Nで鉄鋼業界やプラントなどの大形の装置向けとなる「HS1T 形」や、ロボット等で使われる小形・スリムで多様な機械の安全対策に最適な「HS5 シリーズ」など安全スイッチのラインアップを揃えている。今回の製品は、これらに取り付けて使いやすくするアクセサリとなる。
スライドハンドル形アクチュエータは、安全柵への固定部分にはプラスチックを採用し、ハンドル部分にはプラスチックとアルミを使うことで軽さと強度を両立したハイブリッドタイプ。1機種で左開き扉/右開き扉、スライド扉、開き扉の 4way に対応し、誤作動防止の 2アクション構造を採用することでハンドルが不意に動作するトラブルを防止。パドロックホールに南京鍵をかけることができ、他の作業者によるハンドルの誤操作や、不意な機械の起動を防止できる。
HS1T 形用スライドハンドル形アクチュエータは、L タイプとストレートタイプに加え、引張強度5000N に対応した水平/垂直可動アクチュエータをラインアップ。金属カバーを採用することで強度がアップし、底面、側面取付けも可能。細かい角度の調整ができ、さまざまな角度から安全スイッチにアクチュエータを挿入することができる。