三菱電機と同社の米子会社、三菱電機パワー・ プロダクツ(MEPPI)は、再生可能エネルギーの普及に貢献する分散電源制御システム(DERMS)の技術確立と製品力強化へ、英・スマーターグリッドソリューション(スコットランド、SGS)の全株式を取得する。
SGSは2008年設立で、従業員数75人。再生可能エネルギーの導入が先行している英や北米で、分散電源のリアル タイム制御技術を強みとして、多くの先進的な DERMS実証に取り組んでいるパイオニア企業。
カーボンニュートラルの実現に向けて、再生可能エネルギーや分散電源(蓄電池、EVなど)の導入が世界中で拡大する一方、既存の配電ネットワークに新たに大量の再生可能エネルギーや分散電源を接続するには膨大な設備投資が必要になる。DERMSは、設備投資を抑えながら大量の電源を接続し、リアルタイムに制御できるとして注目されている。また、 DERMS技術はマイクログリッドやスマートシティ構想にも活用でき、地域における再生可能エ ネルギーの導入拡大と電力の安定供給の両立にも寄与する。
三菱電機は、国内市場で培ってきた技術とMEPPIの顧客基盤に、欧米で実績があるSGSの先進的なDERMS技術を融合することで、世界的に急速な需要拡大が見込まれるDERMS市場におけるリーディングカンパニーを目指す。