製造業DXのキモは、設計から製造、保守サービスまで一貫した共通基盤の構築とそこでのデータ活用となります。EPLANは制御盤の設計・製造・保守メンテにおけるデータ活用プラットフォーム、DX基盤として広く使われています。EPLAN公式ブログより、世界におけるEPLANの導入・活用事例を紹介します。
東洋電制製作所、量産品は月産1100面、カスタムで月100面の生産能力
株式会社東洋電制製作所(本社:富山県新川郡上市町)は、1967年創業で、設計から製缶、塗装、組立、配線、検査、現地調整までの社内一貫体制を持つ制御盤メーカーです。生産拠点は国内に45カ所(横越工場・稗田工場、製缶塗装工場、糸魚川工場、大阪工場)、海外にベトナム工場1カ所の計6拠点/9製造ラインを保有。量産品で月産1100面、オーダメイド品で月100面の生産能力を持ち、工作機械をはじめ産業機械、プラント機械、搬送装置、半導体製造装置など多種多様な制御盤の製作を請け負っています。
短納期や高機能化など高まる要求難易度
社内一貫体制と外部パートナーとのネットワークを活かした生産能力を生かし、多岐にわたる取引先と、そこから求められる多種多様な仕様の制御盤の製造に対応してきました。その柔軟な対応力が強みとなっていましたが、近年のDXやデジタル化、IoTなど時代の変化により、納期や価格、機能など顧客からの要求難易度も高くなり、より一層の非効率の改善と生産能力の向上の必要性を感じていたそうです。
具体的には、図面や作業指示書などの各種資料を設計と製造部門でそれぞれに作っているムダや、仕様変更があった際の設計と製造の関連データすべてへの反映、そもそもの現場で使っている紙帳票と手入力のムダとペーパーレス化などの課題がありました。
設計データの有効活用がカギ EPLAN導入を決定
そこで、図面データをもっと生産現場で有効活用し、設計部門と製造部門が同じ共通基盤の上で業務できるようになることが課題解決のポイントと見て検討を開始。それが実現できるものとして総合電気CADのEPLAN P8を採用いただきました。
EPLAN P8導入後は、板金加工と配線、組み立て作業をシームレスに連携したほか、デジタル技術とデータ活用基盤として作業者の支援や管理、生産効率化にもつなげました。また生産工程の抜本的な見直しも行い、時代に合わせた形に変化させています。
※東洋電制製作所のEPLAN導入事例の全文はPDFで提供しています
https://blog.eplanjapan.co.jp/cas_toyodensei