シュマルツは、ホースの抵抗によるスプリングの動作不良発生を防止し、繊細な搬送やクリーン環境での搬送工程に最適な新型スプリングプランジャー「FSTImc」を発売した。
スプリングプランジャーは、ワークの高低差のカバーや繊細なワークにアプローチする際の緩衝のために使われるが、一般的な構造はシャフトの可動部にホースが接続され、スプリングの伸縮とともにホースが動いたり、ホースの引っ掛かりや抵抗によりスプリングが正しく動作せず、吸着不良が起きてしまうケースがあった。
それに対し同製品は、パッドにつながる可動部分とエア配管が連動しないデザインとし、配管部とプランジャーの可動部が互いに影響しないので、ホース抵抗が原因のスプリングの動作不良による吸着不良を防止。ホースの動きや抵抗による引っ掛かりによる発塵を抑制し、コンタミ対策にも有効。導電性のため ESD(静電気放電)対策にも適している。
ブラケットに取付できるSタイプと、アルミフレームなどへ直接取り付けられるPタイプをラインアップ。Pタイプはアルミフレームを真空回路として使うことでハンド部分を完全なホースフリー にすることも加納。
同製品はスプリングを内部に収めた構造のため、特に繊細なワークを扱う工程や、クリーンな環境が求められる工程に最適。プリント基板の検査工程への投入・取り出しやディスプレイガラスの搬送、バッテリーセルの積層工程などに適している。