日揮グローバルは、デジタル技術を活用した各種プラントの効率的な操業を実現するためのスマートオペレーション&メンテナンス(O&M)ソリューション事業の確立に向け、マレーシアのFPSOVentures社(以下FVSB社)と遠隔操業可視化システムを共同開発し、東南アジアの洋上浮体式プラント(FPSO)において実証評価を進める。
現在、オフショア生産設備では、運転、保全、資材(スペアパーツ)データなどの操業情報を船上等で表計算ソフトなどを使い分散管理しており、これらの情報を各操作員が個別に陸上にいる管理者に日々送信するなどで運用している。このためFPSOのオーナーや石油会社などは、これらの情報を陸上で一元管理し、操業と保全作業を効率化し、O&M関連費用削減を図りたいという課題を抱えている。
共同開発する遠隔操業可視化システムは、FPSOの操業状態を陸上で可視化し、管理するシステムで、従来の顧客の操業情報環境とデータに大きな変更を加えることなく、分散管理されている運転、保全、資材(スペアパーツ)データを統合し可視化を実現。経済的で短期間でのシステム構築が可能となる。
2022年2月を目途に東南アジアの洋上で操業を行っているFPSOで実証実験を行い、その結果をもとに2022年度中をめどに正式販売を目指す。オフショア生産設備だけでなく、陸上の遠隔地にあるプラントにも適用でき、石油・天然ガス関連プラントや太陽光発電、風力発電などのエネルギー関連プラントのほか、各種産業用プラントにも適用可能となっている。
また、豊富なプラントの設計・建設実績と知見、技術を活かし、操業・保全情報をベースに、プラントの生産性向上と保全費用の削減に資するよりきめ細やかな操業改善提案をプラントオーナーに提供していく。
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