NECは、ファクトリコンピュータ「FC98-NXシリーズ」の省スペースタイプ3機種を9月6日から出荷を開始した。価格は36万8000円~56万3000円。今後5年間で4万5000台の販売を計画している。
新製品は、データ処理性能を従来比で約2倍に向上して高速な処理・通信が可能なNVMe SSDや10GbLANを標準搭載して大容量データの高速処理を可能にし、振動や温度、湿度の情報や装置の稼働ログなど、設備機器の取り扱う膨大なデータの高速処理が可能となり、AIやIoTシステム用途として高い性能を発揮できる。
また、画像処理用途に向け拡張ボードが実装できるよう拡張スロットPCI-e(×16)を標準搭載。製造現場や顧客システムにおける画像データの利活用を可能とした。これによりシステムのグラフィックス表示の高解像度化が可能になり、しかも、装置単体としても3画面のマルチモニタ表示に対応したことで、製造業だけでなくセキュリティ・医療システムなどにおいても、表示領域拡大による作業効率化が見込める。
さらに、機器設置スペースの限られている現場に対応するため、オンプレミスサーバとして利用可能なWindows Server OSプリインストールモデルを新たに用意した。
海外認証は、従来のUL、KC、CCCの取得に加えて、CEマーキング、UKCAマーキングへも適合している。
機種は、省スペースタイプの現行機種同様、長期供給・長期保守(5年供給・7年、もしくは10年保守)と、高信頼設計(長期供給部材の選定など)による24時間連続稼働を可能にしている。