ミネベアミツミは、医療用照明器具の専門企業である山田医療照明の天井埋め込み型LED処置灯「CF-V1W」に、同社のスマートLED照明「SALIOT(サリオ)」が採用されたと発表した。
医療現場用の照明製品は、病院の一般照明として設置されるだけでなく、ICUなどにおける気管切開や点滴取りをはじめとする様々な診療・処置に際して必要な明るさで患部を照らすことが要求される。また対象が一定の位置にとどまらないため、位置調整をして照明環境に必要かつ十分な光量を供給することが求められていた。
それに対し山田医療照明は、照明器具をLED化するにあたって、スマートフォン・タブレットで簡単に上下左右、配光角度、光量を調整できるスマート照明であるサリオに着目。医療現場に必要とされる光の品質、特性、電磁波ノイズ対策、グレア対策などを設計に落とし込み、2年間の共同開発を経て製品化にいたった。
複数台を1か所に集光することで影を最小限に抑えられるほか、横方向に最大45度傾けて光野を広く設定したり、オプションのハニカムルーバーで光の漏れを抑えるなど、状況に応じて照明環境を作り出すことができる。
今後、ICU、NICU、産婦人科(分娩・採卵)、動物病院、歯科、クリニックなどを対象に、日本とアジア向けに提案・販売を進める。