日本特許情報機構(Japio)と三菱電機は、脱炭素技術に関連する特許出願を、AIを活用して高精度に判定する手法を共同で開発した。
この手法は、Japioの知財AI研究センターで、BERTと呼ばれるグーグルが発表した自然言語処理のAIに、特許明細書の読み込みが行えるように特別に訓練(特許明細書を用いたマスク語予測及び次文予測)を実施。
さらに、共同特許分類、CPC) の「Y02」、および「Y04」の各分類に対応する分類器を追加の上、各CPCに関連する特許明細書を用いた学習を行い、特許明細書の情報から脱炭素関連特許を判定するAIモデルを作成した。 判定された特許情報は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた基礎データとなることが期待されている。
このAIモデルの学習に用いたデータは、脱炭素技術に知見のある三菱電機の技術者や特許技術者が「Y02」、および「Y04」が付与されている特許明細書を目視確認の上、脱炭素技術に関連する適切な特許明細書を選別して作成したもの。
この質の高い学習 データを用いることで、脱炭素技術に関連する特許技術を AIが高精度に自動判定することができる。