サトーは、イスラエルに本社を置くWiliot社とリテール分野におけるIoT化に関する戦略的パートナーシップ契約を締結した。
Wiliot社はIoTセンシング・ラベル「Wiliotタグ」とクラウドサービスの開発企業。Wiliotタグはセンサ機能を持つ電池レスの超小型Bluetoothタグで、IDだけでなく取り付けられたモノの位置、温度、動き、容量の変化などが検知できる。Wi-Fiなど周囲の電波を電力に変換し、電池レスで継続的に情報を集めることができる。
また専用の読み取り機がなくても、スマートフォンや家電、店舗内の什器などBluetooth対応機器と通信することで情報を収集する。
商品や陳列棚に同タグを貼り付けておくことで、商品が陳列棚に並んでいる時の状態や、消費者が購買した後の状態・使われ方などの情報を自動的に集めることが可能。これにより個の消費者の行動をより正確に知ることができるようになる。
契約は3年間で、初年の2021年はWiliotタグを用いた、小売店舗内でのリアルタイム在庫管理の実証実験を行い、22年には実験したソリューションの商用化、適用店舗の拡大を行う予定。新たな用途の発掘や実証実験も順次行っていく計画となっている。