シーシーエス(京都市上京区)は、画像処理検査用紫外LED照明「UV3/VL3シリーズ」を9月27日から発売した。新製品は、UV-LEDを利用した蛍光観察向けで、リング型、バー型、スポット型等の豊富な形状と、365ナノメートルをはじめとした4種類の波長、光の指向性はワイドタイプ・ナロータイプをラインアップしている。
形状、波長 豊富にそろえる
UV照明は、接着剤・グリス・インク・コーティング剤などがUV照射によって蛍光励起する性質を利用し、電子部品や包装パッケージなどの製造工程での塗布検査や印字検査をはじめ、自動車部品・機械部品などのキズやひび割れなどに対して、欠陥検出を行う磁粉探傷検査や浸透探傷検査にも利用されている。
UV3/VL3シリーズは、LEDの高出力化と光学系の開発で全機種の明るさを向上し、従来品(UV2シリーズ)比で最大約2倍の明るさを実現。これにより、高速搬送の製造ラインでも、明るく精細な画像を取得することが可能となり、製造ラインの生産性向上に貢献する。
また、LEDの波長は、365ナノメートルに加え、これまで特注対応していた385ナノメートル、395ナノメートル、405ナノメートルを標準品に追加した。
照明の形状は、リング型2サイズ、バー型4サイズ、スポット型1サイズ、防水リング型1サイズ、ライン型3サイズ、高出力ライン型3サイズの計14種類をそろえ、光の指向性はワイドタイプとナロータイプを準備し、シリーズ全体で合計92機種が完備している。
なお、国内に13拠点あるシーシーエスのテスティングルーム(実験室)で、ライティングコンサルタントに相談しながら試すことができる。