【工場新設・増設情報】10月第3週

▶味の素、川崎工場にスープ類の製造・包装一貫生産の新工場。ICT・自動化で生産性2倍に


味の素は、川崎工場にスープ類の製造・包装の一貫生産を行う新工場を竣工した。投資金額は約200億円。2021年4月に包装工程が稼働し、10月から全包装ラインで製造・包装の一貫生産を行う。

同社は国内食品の生産体制再編を進めており、2019年に国内調味料・加工食品の生産を担う新会社となる味の素食品を発足し、国内工場を段階的に集約している。これまでスープ類は高津工場で生産していたが、増設スペースがなく、老朽化も進んでいたことから、今回、川崎工場内に新工場を建設して拠点集約を行った。

新工場はICT・自動化先端技術の導入によって2022年度中に生産性を約2倍に高める計画。また市場の変化に柔軟に対応する品種切り替え性に優れたプロセスを設計しフレキシブルな生産を実現している。最先端の省エネ技術等も導入し、環境負荷の低減も実現。さらに、体験型コンテンツ等を通じた見学コースの充実を図り、直接コミュニケーションの強化を行っている。

https://www.ajinomoto.co.jp/


▶沢井製薬、福岡県飯塚市の第二九州工場に固形剤の新棟建設


沢井製薬は、福岡県飯塚市の第二九州工場の敷地内に新たに固形剤棟を建設し生産能力を増強する。敷地面積は2万6304㎡、鉄骨造7階建で延床面積は2万9446㎡。投資予定額はステップ1で350億円、ステップ2で55億円の予定。

2021年10月から設計をはじめ、2023年12月に竣工予定。2023年10月からバリデーションを行い、稼働開始は2024年1月を予定している。

https://www.sawai.co.jp/


▶セーラー万年筆、広島県呉市の工場内に新工場


セーラー万年筆は、広島県呉市の広島工場(広島県呉市天応西条二丁目1-63)内に、万年筆と万年筆用インクの新工場を建設する。現在、敷地内に分散している17棟のうち12棟を集約し、万年筆とインクの増産と、工場内の人モノの移動効率化等で生産性向上を図る。

鉄骨造2階建で延べ床面積は4800㎡。投資額は約16億8000万円。

https://sailorshop.jp/


▶日本アジア投資と森久エンジニアリング、兵庫県丹羽篠山市の植物工場を増設


日本アジア投資と森久エンジニアリングは、共同運営する兵庫県丹波篠⼭市の完全閉鎖型植物⼯場を増設し、2021年12月以降は生産量が2.3倍になる見込みだ。

同工場は完全閉鎖型で、蛍光灯とLEDライト等の⼈⼯光により植物を育成し、光や、温度、水、養分など、野菜の⽣育環境を完全にコントロール。均⼀の品質で安定量を⽣産でき、さらに味や⾊、⾷感なども調整可能で、オーダーメイドで野菜の生産も可能。

栽培しているのはリーフレタス等で、これまでの第1工場での年間生産量は200㌧で、今回増設した第2工場の生産量270㌧を加えて、全体の生産量は470㌧まで増加する。

https://www.jaic-vc.co.jp/

https://morihisa-eng.co.jp/


▶バイオマスレジン福島、福島県波江町にコメ原料のプラスチック生産工場


バイオマスレジン福島は、福島県浪江町に非食用米を原料としたバイオマスプラスチック「ライスレジン」を生産する工場を建設する。2022年8月に生産開始予定。総工費は約10億円。

https://www.biomass-resin.com/about/


▶食の未来ファンド、全自動型植物工場のクレオテクノロジーに投資


食の未来ファンド(食の未来1号投資事業有限責任組合)を運営するkemuri venturesは、植物工場の開発・提供を行うクレオテクノロジーに投資実行した。

クレオテクノロジー社は、従来型の植物工場の3分の1の人数で運用でき、電力使用量も従来型の70%以下、生産コストを劇的に低下させた全自動型の植物工場を実現。そこで生産されたレタスは、露地栽培のレタスと比べても遜色のない300㌘を超える大型・高品質なレタスで、有名飲食店などで採用されている。

https://www.kemuriventures.co.jp/


▶みすずコーポレーション、長野県大町市に油揚げの新工場


みすずコーポレーション(長野市)は、長野県大町市に味付け油揚げの新工場となる北アルプス大町工場を稼働した。新工場は、敷地面積が2万900㎡、建設面積は1万500㎡となる。

https://www.misuzu-co.co.jp/

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