グローバルインフォメーションが取り扱う市場調査リポート「モバイルロボット―2021年10月」(Interact Analysis)によると、約210万台のモバイルロボットが2025年末までに出荷され、そのうち約86万台が2025年に追加されると予想。AGVとAMRはどちらも今後5年間は強い需要が期待できますが、AMRの急速な採用と可能な用途の広さから、AMRの収益が2025年までにAGVの収益を上回ると見られているとした。
モバイルロボット市場は、自律型プラットフォーム(AMR)が長年の試験段階を経て、倉庫や物流センターに広く導入され、AGVがグローバル枠組み協定(GFA)に基づいて導入されることで大規模な成長と変革を遂げている。背景には、深刻な労働力不足、コストの上昇、柔軟な製造ライン、Eコマースブームによる低価格配送や返品率の高さ、ユニットレベルのマテリアルハンドリングなどがあり、顧客の間では自動化が最優先事項となっている。
またインダストリー4・0やロジスティクス4・0、消費者の変化などを背景に、製造・物流環境では自動化やロボット化が進み、設計サイクルの高速化・短縮化や、製造・サプライチェーンの柔軟性が強く求められている。
リポートは、モバイルロボット業界に対して考察と分析し、AGVとAMRの収益の大部分を占める製造・物流環境におけるマテリアルハンドリング用途に焦点を当てている。