IDECは、2014年から発売していた防爆LED照明「VMV形」の後継機種として、ゾーン1とゾーン2のガス・蒸気防爆と粉じん防爆に対応したEaton社製の防爆LED照明「HPLN形」を発売開始した。
社会全体でのLED普及進捗に対し、可燃性ガス・液体や爆燃性粉じんが存在する爆発性危険場所の高天井用の防爆照明は水銀灯やメタハラ灯からLED照明への切り替えが十分に進んでいないケースが多々あった。
従来機種がゾーン2のガス・蒸気防爆にしか対応していなく、利用範囲が限られていたのに対し、同製品はゾーン1、ゾーン2のガス・蒸気防爆と粉じん防爆に対応。マイナス30℃からプラス55℃までの環境で使え、保護等級IP66の防塵防水構造にも適合した高い耐環境性能によって、より幅広い領域で使用可能となった。
寿命も、一般的な防水水銀灯に比べて5倍となる約6万時間の長寿命設計で、交換頻度とメンテナンスの手間、廃棄コストを低減。
また、エネルギー消費効率を1・7倍高め、明るさも向上。AC100~240V、DC127~250VのAC/DCフリーを実現し、UPS(無停電電源装置)による直流電源入力の非常時点灯にも対応している。VMV形の後継機種として取付互換性も有している。
石油化学プラント、危険物保管庫や塗装ブースといった工場設備や、医薬・食品業界における天井照明などに利用可能。3年間で2000台の販売を目標とする。