北陽電機 米企業と協業 次世代LiDARを開発

北陽電機は、米国のスタートアップ企業SiLC社と次世代の高度な産業用・ロボット用LiDARソリューションを開発するための協業を開始する。

SiLC社はシリコンフォトニクス業界での開発と製造の経験を持ったメンバーで2018年に設立。同社の4Dビジョンチップは、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)技術をベースにし、LiDARソリューションを実現するために必要となるレーザー、ディテクター、光処理技術の全てを統合し、シリコンフォトニクス技術により小さなフットプリントを実現する。

このビジョンチップで構成されるFMCW方式LiDARは、既存のLiDARに比べて、検出距離、解像度、精度、耐環境性、非相互干渉などの主要性能が優れている。加えて瞬間速度、偏光強度などの計測情報を追加でき、より人間の視覚認知に近づけたアプリケーションが実現可能となる。

今回の協業により、北陽電機が保有する独自のLiDAR製品開発技術とSiLC社の4Dビジョンチップ技術を相互補完し、産業オートメーション、ロボット市場に向けて次世代のFMCW LiDARソリューションを共同開発していく。

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