NTNは、電食を防止する絶縁軸受「メガオームシリーズ」に、新たに鉄道車両車軸用軸受「セラミック絶縁軸受」(複列円すいころ軸受)を追加した。
モータや発電機などに用いられる軸受には漏洩電流による電食が発生することがあり、軸受の寿命を縮める原因となる。絶縁軸受メガオームシリーズは、外輪の外径から幅面に設けたセラミックまたはレジン(樹脂)の絶縁層により、軸受内部への電流の通過を妨げ、電食を防止でき、これまでに鉄道車両の主電動機用軸受として多数の採用されている。
一方、鉄道車両の車軸に使われる複列円すいころ軸受は、絶縁対策としてセラミック層を均一で広範囲に形成することが課題とされ、今回の新製品では、セラミック層の溶射・研磨技術を活用することで、鉄道車両車軸用「セラミック絶縁軸受」(複列円すいころ軸受)の製造を可能としている。