シーシーエス(京都市上京区)は、業界初の発光面が曲げられる検査用OLED(有機EL)照明「OLB-LTシリーズ」の受注を、10月13日から開始した。価格はオープン。
2019年に立ち上げた「CCS-LT」ブランドの第2弾。
新製品は、OLEDを光源とした照明で、0.1ミリメートルのフレキシブルガラスに有機発光層とバネ材を重ねた設計であるため、発光面を内向き・外向きいずれも製作でき、その曲げ半径は最小100ミリメートルから用途に応じて自由に設計することが可能。また、LEDは点光源であるのに対して、OLEDは面光源で、発光部材がほぼガラス基板の厚みだけのため、黒色の筐体部分と合わせても厚さはわずか3ミリメートルと非常に薄くて軽く、これにより検査装置内で照明スペースを削減できる。
さらに、有機発光層を複数重ねた構造にすることで、少ない電流でマシンビジョン用途に耐えうる寿命と明るさを実現し、発光面内のどの地点でも、同じ明るさの高い均一性を実現している。
そのほか、検査対象物の微細な差を捉えるマシンビジョン用途に対応するため、製造工程での特別な検査で高い品質を確保、発光面全体が発光するため発熱が分散され、また周囲への熱放射もほとんどないことで、検査対象物へのダメージも最小限に抑えることが可能、などの特徴を持つ。