三菱電機は、AI技術「Maisart(マイサート)」を使ってコンクリート構造物表面のひび割れを高精度に検出する「AIひび割れ自動検出技術」を開発した。
MMSDⅡで走行撮影した多様なコンクリート構造物表面の高精細画像データに対してひび割れ領域をラベル付けし、ひび割れ検出に最適な教師データを作成。複数の学習モデルを組み合わせた独自構造のAIを新たに開発し、ひび割れ領域をAIに重点的に学習させることで検出精度を向上し、ひび割れの自動検出を実現。幅0.1ミリメートル以上のひび割れ検出率95.9%を達成し、点検作業に必要な変状展開図作成の効率化も実現している。
2022年4月までに「MMSD計測・解析サービス」に適用し、インフラメンテナンスの点検作業員の目視作業の負担軽減や点検時間の短縮を目指す。また、ひび割れ以外の変状検出(漏水・遊離石灰等)にも今回開発技術を応用し、AI抽出結果に基づく健全性判定機能やアセットマネジメント機能も順次開発していく。