横河電機は、バイオプロセス分野向けにソフトウエアの開発、およびサービスを提供している独・インシリコ バイオテクノロジー社の株式を100%取得した。
横河はサステナビリティ目標において、バイオエコノミー確立への貢献を重点課題の一つとしており、その基盤分野であるバイオプロセスをバイオ医薬品向けに展開し、開発から生産までのトータルソリューションの構築を目指している。
インシリコが提供するデジタルツインは、独自の細胞内代謝ネットワークモデルを中心とする 機構的モデルに、プロセスデータの機械学習処理により構築されるデータ駆動型モデルを組み合わせた高度なハイブリッドモデル型の技術。予測、シミュレーションによって、数年間にわたるプロセス開発の期間が劇的に短縮できるとともに、代謝プロセスについての深い理解が得られ、また、さまざまな細胞や菌に対しても代謝モデルを構築できるため、バイオテクノロ ジーを応用する食品や化学品など幅広いアプリケーションにも適用できる。
さらに生産においても、デジタルツインの技術を活用すれば、プロセスデータをリアルタイムに処理できる。