ASPINA(シナノケンシ)は、サービスロボットや協働ロボット等各種ロボットに最適な「車輪駆動用薄型インホイールモータ」と「薄型中空ブラシレスモータ」を開発した。
車輪駆動用薄型インホイールモータは、高効率・耐久性の高いブラシレスDCモータを採用した電動ホイール(車輪)と専用ドライバを組み合わせ、φ200タイプでは幅128.5ミリメートル、φ150タイプでは幅73ミリメートルと、通常の車輪と同程度の幅のまま電動化を実現。車輪の中にブラシレスモータを内蔵した薄型構造で、足回りの省スペース化を実現した。
耐荷重は1モータあたりφ200タイプでは250キログラム、φ150タイプでは180キログラム。防塵防滴仕様IP44により屋内・反屋外で利用可能。φ200タイプは、歯車機構と電磁ブレーキを内蔵し、電源喪失時も車輪側でブレーキが作動するフェールセーフ機能を備えている。モバイルロボットやサービスロボットに最適で、12月から発売を開始する。
薄型中空ブラシレスモータは、従来のブラシレスモータと比較して約50%の薄型化を達成。モータ長(厚み)は50Wタイプで27.6ミリメートル、100Wタイプで33.9ミリメートル、150Wタイプで40.2ミリメートルとなる。φ25.4の大きな中空構造で、ケーブル配線やエアチューブなどを通すことで顧客の設計自由度を上げ、ロボットの動きを妨げずに機能を最大限に生かすことが可能。可動軸など構造上必要な駆動部分を中空内部に通して直接動作できるようにすることでベルトなど部品点数を削減することもできる。
産業用ロボットや協働ロボット、モバイルロボット、サービスロボット等の関節に最適で、2022年1月から発売開始する。