横河電機の子会社、オメガシミュレーション(東京都新宿区)は、プラント運転訓練シミュレータや、デジタルツインの核となる統合ダイナミックシミュレーション環境「OmegaLand(オメガランド)」の新機能と機能強化を含む「OmegaLand V3.5」を11月1日から発売した。
価格は、プラント運転訓練用パッケージ「OmegaLand Trainer」が1800万円から、プラント運転訓練用パッケージネットワーク版「OmegaLand Trainer Enterprise」が350万円から。2021年度50パッケージの販売を計画。
「OmegaLand Trainer Enterprise」は、プラント運転訓練用パッケージに「ネットワーク機能」を追加。これにより、教育や訓練用のシミュレータで用いるシステム構成を配信できるようになり、PCごとの設定が不要になる。
また、同じシステム構成を複数の人が同時に利用できるようになり協力して課題に取り組むことも可能。さらに「ネットワーク機能」は、アプリケーションのバージョンアップの運用負担も軽減でき、サーバーのアプリケーションをバージョンアップすれば、各クライアントPCのアプリケーションも自動で更新される。
シミュレーション実行時のグラフィック言語も、従来の日本語、英語に加え、ロシア語、中国語、韓国語、フランス語にも対応しており、運転員自身の言語で監視・操作ができる。
そのほか、シミュレータの表現力が、360度カメラで撮影した画像を活用したパノラマビューで臨場感の高いシミュレーションを顧客自身が自在に直感的に作成でき、プラントモデルの挙動の再現力を向上した。