アズビルは、宇部興産の宇部ケミカル工場(山口県宇部市)内のモノマープラントと晶析プラントに、「Dx Valve Cloud Service(Dxバルブクラウドサービス)」を2021年8月から提供開始した。
これは、コントロール・バルブの解析診断結果をWebコンテンツで提供するクラウドサービスで、プラントや工場で稼働するバルブの健全性を診断し、その結果を可視化することで、生産設備の安定化や保安力強化につながる。
同工場では、4つの安全(保安、環境、品質、設備)を定め、その活動の一環として、DX(デジタルトランスフォーメーション)の活用と積極的な導入推進を進めている。18年2月からモノマープラントと腐食性の強い晶析プラントに、調節弁メンテナンスサポートシステム「PLUG-IN Valstaff」、および従来同社が提供していたオンプレミス型のバルブ解析診断サービスを導入し、バルブ稼働状態の見える化を推進。従来の解析診断システムに比べ、Webコンテンツ上で解析診断結果を提供するため、バルブの状態変化にいち早く気づくことが可能になった。
また、生産設備の中でも重要機器であるバルブの状態異常を検知し、未然に、また計画的な処置が期待できることから、効率的な保全活動につながると評価され、今回の提供につながった。