変化しないものなどない。それに柔軟に対処できる者ほど生き残る

私が住んでいる地区の紙ごみの収集日は金曜日だ。いつもの通り1週間でたまった紙ごみを束ねて集積所に持っていったのだが、そこの光景をみてふとある事に気づいた。紙ごみのほとんどが段ボール箱であり、新聞や雑誌はごくわずかだったのだ 。

昔は紙ごみといえば新聞やマンガ、雑誌が中心であり、集積所にはそれらが紐で縛られて積み上がっていた。廃品回収で住宅街を回る業者のアナウンスも昔は古新聞、古雑誌、段ボールが定番だった。それが今は集積所にはAmazonで注文したとおぼしき段ボールがたくさん積まれ、回収業者もテレビやパソコン、オーディオなど何でも引き取りますとアナウンスが変わっている。ごみは社会や世相を現すというが、まさにその通り。新聞や雑誌離れ、ペーパーレス、Eコマースやネット通販の盛り上がり。紙ごみの動きひとつで時代の変化とトレンドを理解したと同時に、自分が驚くほど普通に変化を受け入れていたことに気づいた 。

日常生活のなかで私たち自身は、少しずつ変化していることに無自覚だ。そのため、DXやデジタル化のように、いざ外部から「変化が必要だ」「変わろう」と言われると、それを警戒し、後ろ向きに捉えてしまいがちだ。しかしそうではない。すでに私たちは日々少しずつ変化し、それに順応しているのだ。だから変わることは決して特別なことではなく、いつもやっていること。ただDXやデジタル化は、変化スピードが少し速かったり、変化の幅が大きかったりするだけなのだ。何事も変化するのは当たり前。それをどう受け入れるかが重要。変化に柔軟に対処できるものほど生き残る可能性は高いことは歴史が証明している。

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