三菱電機は、2025年度のFAシステム事業の売り上げを、20年度実績の5879億円から8000億円以上を目指す。営業利益率も17.0%以上と20年度から6.5ポイント以上のアップを狙う。
重点成長事業製品のシーケンサー(PLC)、サーボモータ、CNC(数値制御装置)などの売り上げを20年度の2650億円から4000億円、営業利益率も3ポイント以上アップの23%以上を目指すほか、安定収益事業のレーザー/放電加工機、インバータ、HMIなどの売り上げを1490億円から2100億円に、営業利益率も5ポイント以上アップの15%以上狙う。
また、統合ソリューション育成・新規事業やロボットは560億円から930億円と売り上げ倍増近くを目指し、営業利益率も約3%から10%以上に引き上げる。さらに、価値再構築事業として配電制御機器や回転機事業などは、売り上げが1670億円から1550億円に下がることから営業利益率5%を維持できる取り組みを進める。その一環として、22年4月スタートでJUKIと工業用ミシンの合弁会社を設立した。
一方、生産能力増強に向けて、国内では約430億円を投資して、中部地区に24年度竣工予定で新しい生産拠点を設ける。床延べ面積は約3万3000㎡。中部地区では、名古屋制作所内に産業メカトロニクスの新工場建設も進めており22年度に生産開始する。
海外では、30億円を投資し、インド・プネ市に約1万5000㎡の新拠点を23年度に竣工させる予定のほか、中国・大連と常熟でも130億円投資し、工場拡張を検討している。