安川電機は、人協働ロボット「MOTOMAN-HCシリーズ」のタブレット型のプログラミングペンダント「スマートペンダント」を、小型垂直多関節ロボット4種(MotoMINI、MOTOMAN-GP4、GP7、GP8)向けに「スマートシリーズ」として10月29日から提供開始した。価格はオープン。
ロボットを初めて導入のユーザーは、プログラミングペンダントの操作が複雑で習得に時間がかかり、ロボット導入の障壁の一つとなっている。これに対し、スマートペンダントは、ロボットの操作がスマートフォンのように直感的になることから、初めてロボットを導入されるユーザーも容易に使える。
従来のプログラミングペンダントの画面が5.7インチなのに対し、スマートペンダントは10.1インチの大型タッチパネル式液晶画面を採用しており、分かりやすい表示を提供できる。
しかも、物理的な操作キーも必要最低限のものに限定し、ほとんどの操作キーは必要なタイミングで画面上に表示され、操作するべきキーに迷うことなく直感的な操作が可能。
さらに、従来のプログラミングペンダントでのロボット操作は、常にロボットの座標系と操作キーの向きを意識しながら押すキーを選ばなければならないが、スマートペンダントはロボットを操作者から見たままの方向へ素直に動かすことのできる「スマートモード」を搭載。スマートペンダントの操作キーの向きとロボットの動く方向が常に同じになり、座標系を意識することなくロボットを操作ができる。
また、ロボット言語は短く省略された形態ではなく、見れば意味が理解できる単語になっており、ロボット言語をあらかじめ覚えておかなくても、ティーチングやプログラミングをしながら習得が可能。ロボット言語は、従来のMOTOMANシリーズで採用しているロボット言語に切り替え使用もできる。
そのほか、初心者向けのガイダンス・ヘルプ表示機能を搭載、画面の随所に機能の説明を表示するアイコンが配置されている、などの特徴を持つ。