横河電機は、米・コンプレッサーコントロールズ社(CCC)と、横河電機のプロセス制御技術とCCCのターボ機械制御技術を統合したソリューション「CCC Inside for Yokogawa CENTUM VP」を共同で開発し、11月30日から国内外で販売を開始した。価格は約500万円からで、国内外で年間5億円の受注を計画。
プラント操業を効率化
このソリューションは、同一のシステムでプロセス制御とターボ機械制御を行えるため、プラント操業における人員の効率的な配置、エンジニアリング、調達、メンテナンスの効率化に貢献する。
従来、プラントに多数存在するターボ機械の制御とプロセスの制御は、それぞれにロジックが異なるシステムが使われていることが一般的であった。専用のハードウエアはターボ機械に最適なパフォーマンスと診断を提供するが、ユーザーは複数の異なるシステムを管理・運営しなければならず、効率的ではなかった。
共同開発した装置は、ターボ機械の中でも特に使用頻度が高いコンプレッサーの制御アルゴリズムを、横河の統合生産制御システム「CENTUM VP」上で動作をさせて、コンプレッサーの制御までを適切に行えるようにした。コンプレッサー制御に適した専用インターフェース(フェースプレート)をCENTUM VPに搭載したことで、これまでのプロセス制御に加えてコンプレッサー制御についても、同じヒューマン・マシン・インタフェースから行うことができる。
また、同じハードウエアを使用することができるため、予備品や保守費用の削減、効果的な保守計画の立案、実行も可能。
今後は、グローバルに向けたマーケティングと保守も両社で行っていく。主なターゲット市場は、石油精製、石油化学、化学、電力、ガス、など。