横河電機は、電源向け高速制御ソフトウエア開発の米・パイス・エナジー・ソリューションズ社の全発行済株式を取得した。
パイスは、リアルタイムに再生可能エネルギーや分散型エネルギーリソース(DER)を管理し、電力会社や送電事業者による高信頼で安定した電力供給を実現するソフトウエアの開発会社。この買収で、横河は発電設備の監視・制御の強みを生かし、送配電分野のお客さまのクリーンエネルギーに関する目標達成の支援を目指す。
パイスは、電力系統のリアルタイムのデータとAIを組み合わせることで、電力系統へ接続される分散型エネルギーリソースと、従来の電力系統の複数の分散型エネルギーリソースを統合し、システム全体の最適化を実現する。
パイスの特許技術であるACT(Active Control Technology)は、ハイブリッド発電所制御、マイクログリッド制御、分散型エネルギーリソース管理システムから構成される電力系統の自動制御ソフトウエアのプラットフォーム。高速で計測・制御技術は、従来の電力系統監視制御システムより信頼性が高く、スムーズなエネルギーリソースの移行を可能にする。また、複数の外部データと予測を組み合わせることで、コスト削減と利益の最大化も支援する。