会員の皆様、新年あけましておめでとうございます。
2022年の年頭にあたり謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、罹患された方々、感染拡大により困難な状況におられる方々には心よりお見舞い申し上げます。また、医療従事者をはじめ、最前線で感染拡大防止にご尽力されている多くの方々に改めて敬意を表するとともに、深く感謝申し上げます。
新型コロナウイルス感染症は、国内ではワクチン接種が進み感染者数も減少しておりますが、世界では新たな変異株の発生や感染者数が再び増加している地域もあり、いまだ予断を許さない状況にあります。月例経済報告でも経済社会活動が正常化に向かい、景気が持ち直していくことが期待される一方で、供給難や原材料価格の動向による下振れリスクに十分注意する必要があるという状況です。そのような状況の中、米国新政権や欧州を含めグローバルな経済活動での温室ガス削減への動き、またその新たな展開に必要な技術や社会の革新・変革と対応するGX(グリーントランスフォーメーション)・DX(デジタルトランスフォーメーション)への積極的な動きが進んでいます。
当工業会も、国内外での生産・サービス対応においては厳しい環境が続いておりますが、社会要請や事業機会の変化に対応する新たな働き方や事業の動きに関して、SDGsやDXへの取り組みを進めるための状況把握や管理データの創出に無くてはならない「計測・計量、制御」という当工業会のコア技術への需要も活発になってきており、2021年度電気計測器全体の売上高は前年度を上回る見込みで推移しております。
このような大きな変化の時、当工業会では、ウィズコロナ、ポストコロナのニューノーマル時代を見据え、新たに2021年度からの次の3つの基本方針を定めました。
1.ニューノーマル時代のDX推進による工業会活動の進化
2.データ社会を支える計測技術の技術革新・進化
3.繋がるJEMIMAへ
第1の「DX推進」についてはタスクフォースを発足させ、JEMIMAで取り組む2つの領域と推進の5つの柱を策定し、会員企業との接点の大きな部会・委員会も加えて工業会全体での取り組みを進めています。2つの領域とは、JEMIMAおよび会員企業におけるDXの推進と、JEMIMAおよび会員企業の製品・サービスによるお客様のDX推進の2つです。5つの柱には、お客様のDX展開に資する将来の電気計測機器の研究、計測データの利・活用における諸課題への整備等を含む重点課題を選んで進めています。
第2の「データ社会を支える計測技術の革新・進化」については、DX/データ社会における計測・計量の重要性、位置づけとともに、新たな価値創出のための技術の革新・進化に取り組んでいます。
第3の「繋がり」に関しては、広く内外での新たな接点を拡大し、価値提供を進めてまいります。特に感染症対応で整備された当工業会のリモートでの活動の標準化、拡大などが進み、オンラインならではの全国規模で参加可能なセミナーや報告会などが増加いたしました。また工業会ならではの接点を持つ有識者と会員各社の経営者の対話・交流による情報提供・政策ディスカッションに焦点をあてた「JEMIMA政策研究会セミナー」をスタートし、継続開催を進めています。
また、当工業会の最大のイベントである展示会は、例年秋に行われておりますが、オリンピックの開催の影響で、今年は2回の大きな展示会を開催いたします。まず、1月に当工業会を含む3つの工業会主催のIIFES2022(アイアイフェス)が、東京ビッグサイトにおいて開催予定です。
一昨年、関西での「計測展2020 OSAKA」で、リアル展示会の持つ特長を最大限に発揮しながら同時にオンラインでの展示会を加えた「ハイブリッド展示会」を他に先駆けて開催した実績とノウハウを活用し、今年のIIFES2022も充実した「ハイブリッド展示会」となります。ぜひ多くの方のご来場、ご参加をお待ちしております。さらに、10月には「計測展2022 OSAKA」(ハイブリッド開催)を準備しております。
このように、多くの情報発信やネットワークの構築を進め「繋がるJEMIMA」を実践してまいります。
これからも、JEMIMA基本方針に沿って活動の展開を進め、新たな潮流の先端を走る工業会へと変革を進めることで、会員企業の皆様への価値提供と、会員企業の皆様を通じての社会への価値提供を進めてまいります。
最後になりましたが、日ごろ当工業会の事業運営にご協力いただいております各会員企業の皆様に深く感謝申し上げますとともに、本年もなお一層のご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げて新年のご挨拶とさせていただきます。
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