【FA製造業界2022】重要度増す安全・安心製品 キャビネット工業会 加藤会長[年頭所感]

新年明けましておめでとうございます。

旧年中はキャビネット工業会に格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

おかげさまで当工業会は昨年の10月で21年目を迎えることができ、関係業界ならびに団体の皆様方の温かいご支援とご理解の賜物と深く感謝しております。

昨年は、長期化するコロナ禍の行動制限による生活面や経済活動への影響はありましたが、延期されたオリンピック・パラリンピックは開催の運びとなりました。国内ではワクチン接種の普及がすすみ、第6波のオミクロン株の世界的流行はみられるものの比較的穏やかな状況で推移しております。

ニューノーマルが進行するなかで5G、DXによる産業構造の転換や生産性向上への投資は拡大し、公共事業においても異常気象に伴う防災・減災の国土強靭化計画やSDGsの取り組みは一段と加速しています。関連する電気・通信関連設備の収納キャビネットでは保護性能や機械的強度など、基準をクリヤした安全・安心な製品の提供が一層求められるようになり、試験検証や標準化は重要度を増しております。

こうしたなかで昨年当工業会は、対面を避けたWEB会議を積極的に展開し、鋼板及び樹脂製キャビネットの規格(CA100、200)ならびに施工上の注意事項をまとめた技術資料CA-G09の改定版が完成し、資料を公開いたしました。更に11月にはホームページのQ&Aや技術資料など、関連情報をより活用いただけるようにリニューアルを実施いたしました。また、今後必要とされる要望を見据え、グローバルな視点のもとに関連する団体との意見交流を定例化し、新たな試験検証や技術基準の構築に向けた活動も開始しました。

本年は、キャビネット用ハンドル(CA300)規格の改定と用語解説集の新規発行を予定しております。また、6月開催のJECA FAIR2022に出展を予定し、規格や技術資料ならびに活動内容をご紹介いたします。

今後もWEB会議を活用した積極的な取組みをすすめ、社会環境の変化に柔軟に対応した技術情報の提供と多様化する要望の標準化に向け、関連団体との連携を強化して市場の要求に応えてまいります。

本年も感染予防を踏まえ柔軟な対応でご要求に応えてまいりますので、一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

この一年の皆様のご健康とご多幸を祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

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