新年、あけましておめでとうございます。
会員の皆様におかれましては、良き新年を迎えられたことと心よりお慶び申し上げます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
昨年も国内外で様々な出来事がありました。米国の第46代大統領に最高齢78歳で就任したバイデン氏、日本では岸田新内閣の誕生、米軍のアフガン撤退、中国化が加速する香港やウイグルの人権問題、ミャンマークーデター、また、経済に目を向けると、世界的な原油・資源の高騰、半導体不足による自動車産業を始めとした多くの工場での減産、加えて米中貿易摩擦から経済・軍事両面での覇権争いへと移行しつつある大国間の新たな緊張関係と日本を含む周辺国の対応、そして世界中が翻弄されているコロナウイルスなどグローバルな課題は山積しています。
国内に目を向けるとワクチン接種の出遅れもあり、4度目の緊急事態宣言下での開催について賛否両論が渦巻いた東京2020オリンピック・パラリンピックも無事終了しました。その後はいつの間にか米国を抜いて世界のワクチン接種率上位国になり、感染が急減することとなりました。油断できない状況は続いていますが、2022年はコロナ危機下での政策効果に支えられた回復から、自律的な回復へのシフトが本格化し、withコロナの中でもある程度の日常が戻ってくることを誰もが願っているのではないでしょうか。
さて、WMO(世界気象機関)は昨年10月に温室効果ガスである二酸化炭素やメタンなどの2020年の世界平均濃度が、観測史上、最も高い値になったと発表しました。世界第5位のCO2排出国である日本の地球温暖化対策としては、2020年10月国会において、菅前総理は「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ことを宣言しました。これを受け第6次エネルギー基本計画案では2030年までの温室効果ガスの排出削減目標を2013年度比46%減が示されました。先頭を走っている欧州の脱炭素社会へ向けた取り組みを意識した野心的な内容となっています。
こうした中、昨年10月に4年振りとなった第26回IFPEXフルードパワー国際見本市が開催され、無事に終了したこと大変嬉しく存じます。今回の見本市では、今後のカーボンニュートラル社会を見据え、「新たな時代に向けた挑戦」と題し、「地球環境とものづくりに貢献するフルードパワー」を広く紹介しました。国内外に向けて日本のフルードパワー業界の新たな時代に向けた挑戦を広く発信出来たと確信しております。今後のイノベーション誘発の一助となれば幸いです。万全の感染対策、充実した展示内容等関係者の大変なご苦労があったことと存じます。ここに改めて見本市開催に関係された全ての皆様に感謝申し上げます。
本年も工業会として、生産性の向上や競争力強化に資するのみならず、環境、エネルギー、デジタルトランスフォーメーション、SDGs等我々が抱える様々な社会課題に応える業界団体活動も企画してまいります。
最後になりましたが、日本フルードパワー工業会並びに会員企業の皆様の更なる事業のご発展と皆様のご健勝を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
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