2022年3月期の売り上げは、前年度比15%アップの120億円となり、過去最高額になる見通しだ。受注も好調で、23年、24年分の受注も入ってきている。半導体業界における搬送装置の設備投資が活発で、立体倉庫やAGV、AMR向けも好調だった。コロナ禍の3密と人流回避のための人数カウントシステムも引き合いが多く、測域センサのアプリケーション拡大にも貢献してくれた。
21年からスタートしている中期経営計画では、AGV・AMR、セーフティ、屋外向けの3業界での測域センサと光データ伝送機器の導入拡大を強化している。AGV・AMRは、立体倉庫やサービスロボットが動きはじめている。配膳ロボットが飲食店で採用されるなどロボットを目にする機会が増えているのは追い風だ。屋外向けは高速道路や鉄道、建機等ですでに実績がある。測域センサのバリエーションを豊富に持っているのが当社の強みであり、建機の周囲の安全検知や、フォークリフトなど作業車両の自動運転、屋外用ロボット、ドローンなどへさらに広げていく。
21年に創業75周年を超え、100年企業に向けた礎の整備を進めている。独自システムであった生産の基幹システムを一新し、他社と同じ目線でつなげられるものを、4月に稼働を開始する。また技術部門を豊中事業所から本社に集約し、需要の増加に合わせて生産体制も再編している。パートナー企業への組み立て工程の外部委託も進め、設計・生産能力の強化と効率化を進めている。
SiLC社との次世代LiDAR開発は順調だ。Silc社は屋外利用での精度を高められる新たな要素技術を持っている。CESでも参考出品を行い、数年のうちに製品化できるよう進めていく。
新商品は、測域システムの安全コントローラ、光データ伝送装置を出す予定だ。
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