【FA製造業界2022トップインタビュー】PA向けイーサネット紹介 ピーアンドエフ 太田 階子 代表取締役社長

VUCA時代と言われる予測不可能な時代に突入し、次々と起こる想定外の出来事に対し、迅速、的確、そして柔軟な対応が今まで以上に企業に求められている。PEPPERL+FUCHSグループは、そんな中で迎える2022年を「Mastering the Change-変化を克服する!」をキーワードに、FAとPAの担い手として、革新的なテクノロジーと共に、DX、SDGs等、さまざまな課題に取り組んでいく。

昨年は、P+Fグループとして、前年比15%アップの7億7千万ユーロの売り上げを達成し、コロナ前の19年と比べても3割以上の売り上げ増となった。日本法人も、防爆スマートフォン等の新事業を堅調に伸ばすことができた。昨年、本社の新オフィスを横浜駅に近い所に移転し、大阪オフィスも増員を図る等、大きな節目の年となった。

昨年9月、特筆すべき新防爆技術であるIECの新しい規格、2-WISE(2線式本質安全防爆イーサネット)をベースとした「Ethernet-APL」のレールフィールドスイッチをリリースした。Ethernet-APLは、DXを推進に大きな貢献を期待できる技術である。従来、プロセス産業では、4-20mAのアナログ通信やFFやProfibus PAといったデジタル通信が利用されてきたが、企業活動のデファクトスタンダードともいえるEthernetについては、防爆対応や長距離通信がネックとなり、物理層のフィールドレベルには導入できなかった。

この課題にPA業界の主要サプライヤが取り組み、1㎞の長距離、10Mbit/Sの高速通信と電源供給の両方を2線式ケーブルで可能にし、防爆にも対応する革新的なソリューションを生み出した。今年は、Ethernet-APLデバイスが、次々リリースされてくることが予想され、当社も今後、各業界団体とも協力しながらこの新技術について積極的に紹介していきたい。

https://www.pepperl-fuchs.com/japan/ja/index.htm


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