2021年12月期は、日本、グローバルともに20%以上の成長率となり、いずれも過去最高の業績となった。世界中のほとんどの国が好調で、グローバルの売り上げでは11億5000万ユーロ(約1500億円)を超えた。
日本では、半導体製造装置とそれに付随するサーボモータ、温調器向けが良く、ロボットメーカーからも多く受注が獲得できた。Eコマース関連で物流センターが世界中に建設されていることから搬送機器メーカー向けも好調。製品では、端子台、コネクタが堅調で、レバー操作のコネクタ端子台の評判が良い。ハブやリモートI/Oなどインターフェース製品も順調だ。その一方で材料不足の影響で受注残が溜まっており、その対応に努めている。
22年は半導体製造装置、ロボットは好調が続き、工作機械は半導体と自動車業界の動きを注視する必要がある。鉄道関連は投資が控えめで、ビル関連ではオリンピック前は止まっていたが、今は製品さえあれば伸ばせる状態にある。今年は半導体やロボットなど好調分野を継続しながら、ビルオートメーションとファシリティ分野でのソリューション提案を強化し、二桁成長を目指す。
ビル関連は、照明制御の知名度が高まり、空調機器メーカーとの連携もスタートしている。デベロッパーなど民間主導でビルの再エネ利用や省エネ、CO2削減の取り組みが盛んになっており、監視装置やセンサ、電力機器と絡めたオートメーションのソリューション提案を強化していく。またファシリティではゲートウェイやリモートI/Oの提案に力を入れる。
すでにソリューション提案に必要なラインナップは揃っており、販売ルートも整備してある。グローバルではSDGsやCO2削減に向けたスマートグリッド関連への提案を強化する方針で進んでおり、日本も歩調を合わせて進めていく。
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