2021年は長引く新型コロナ感染症の影響もあり、社会のあらゆる領域でリモート化ニーズが高まった。製造業もその例外ではなく、「人による直接操作」が主体であった工場自体のオペレーションに対しても、人材不足も相まってリモート化ニーズの高まりをあらゆるところで感じた1年であった。22年はさらにこの傾向は加速すると確信している。
特に工場やプラントでの「遠隔監視」から「遠隔制御」へのチャレンジは、今後も増えるであろう。「監視」にとどまっていては、どうしても「人」が直接現場に介在する必要があるが、「制御」にまで領域が広がるとその制約は取り払われ、工場やプラントに及ぼすインパクトは絶大になる。もちろん全てAIに任せて無人化するべきとは思わないが、その「制御」にまで踏み込む企業が、そのメリットを確実に感じはじめており、これからさらに増加するのは明白である。
「制御」の領域までリモート化されると、「セキュリティの強化」はさらに重要度を増す。「監視」だけであれば万が一データが盗まれても、実際の現場に影響が及ぼされるケースは殆どないが、「制御」の領域がハッキングされると、内容によっては大事故にさえつながりかねない。これらの実情を踏まえた制御セキュリティの強化は、「ものづくり」においては必須のものとなりつつある。事実、サイバー攻撃により巨大石油パイプラインが一時的に操業停止に追い込まれたり、国内でも大手完成車メーカーが工場停止に追い込まれていたりする。
そうならないためにも、工場内・プラント内のネットワークの見直しは急ぐべきである。当社もTeam Cross FA幹事会社の一員として、「セキュリティ」の重要性を啓発すると共に、想いを同じくする顧客、パートナーとこの歩みを加速させていきたい。
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