2022年3月期の売り上げは、前年度比12%増で推移し、期初目標は達成できる見通しだ。当社製品の大きなユーザーである半導体が動いており、クリーンルームでの採用が増加している。食品関連、空調向けも全体的に注文は多く、堅調だ。ECが活況で、物流倉庫でも冷凍や冷蔵スペースへの投資も増えている。
その一方で、昨年11月から部材不足の影響が顕著に出始め、在庫を増やして対応をしているが、受注残が増えている。半導体、樹脂、ケース、ねじ、コネクタなど、あらゆる部材が不足気味で、これまである1つのメーカーの部材が入らない、納期が遅れることはあったが、これだけ全体的に厳しいのは初めての経験だ。生産設備の自動化を進め、生産力を強化して対応している。
営業では、エンドユーザー向けの提案を強化し、ユーザーへの直接営業と、販売店と一緒にユーザーを掘り起こす活動の両面で動いている。協力会社とタッグを組んで、装置一式を取りにいくこともスタートし、遠隔監視システムの案件を受注できた。機器メーカーからの脱却を目指し、制御盤の設計・製造も含めたシステム提案で付加価値を高めている。
お客様も訪問禁止が和らいできて、リアルに訪問して商談できるケースが増えている。リモートは、個別商談や打ち合わせに加え、販売店向け勉強会やお客様向け製品説明会もオンラインでやっている。コロナ禍が終息してもリモートとの併用は継続し、使い分けていく。
22年の見通しは、明るいと思っている。いま受注しているのは来期の案件であり、ベースは出来つつある。ただし部材不足の解消には1年くらいかかるという意見もあり、計画生産の対応や設計変更も必要になってくる。新製品は、ディジタル指示計、温度調節計(ミドルレンジ)を予定し、機能強化やモデルチェンジの新製品も計画している。
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